今日は昨日お話しした読書の話から派生して勉強についてお話してみたいと思います。「勉強って大事なのか?」とか感じている方、現役の学生さんなどで「こんなこと学んで将来何の役に立つのだろう?」みたいに疑問に思っている方なんかに読んでもらえたらと思います。なお、これから話す内容はあくまで僕の個人的な意見ですので「あー、こういう考え方もあるにはあるか。」くらいに思っていただければと思います。
もともとは勉強嫌いでした
僕は中学生、高校生のころは勉強が嫌いでした。ぶっちゃけ役に立つとは思いませんでしたし、面白いとも思いませんでした…。
正直授業中も結構な頻度で寝てしまっていました。今考えるともったいないことをしてたのかなとも思います。
今でも難しい本を読んで何かを勉強しようと思うとすごく眠くなることもあります。まあ授業を受けたりしているわけでもないので誰かに怒られるとかはないのですが。
昔とは環境が変わってきている
多分、大人が子供に「勉強しなさい!」と𠮟る、みたいな構図って昔から不変なんじゃないかって思います。
少し前まで日本は一度就職すると定年まで同じ会社で働く、というのが当たり前でした。年功序列というような長くいればいるほど給料が上がり役職も上がっていく、みたいな。
その頃は勉強していい大学を卒業すればいい会社に就職でき、そうすれば一生くいっぱぐれることなく生きていけるという時代だったのかなと思います。それなら口酸っぱく勉強するように言われるのもわかる気がします。
ただですね、今ってちょっと変わってきているじゃないですか。たとえ有名で大きい会社に就職したとしても定年までその会社に入れる保証なんてないですし、何度か転職するなんて当たり前の時代です。なんなら起業することだってしようと思えばできます。いい大学に入れば一生安泰かといわれれば「?」がよぎります。
では、勉強しても意味がないのか?
「じゃあやっぱり勉強が将来に役立つわけじゃないのか!」と聞かれそうなのですが僕の意見としてはこうです。「勉強をすれば裕福になるというわけではないが、豊かな人生を歩めるのではないか。」
僕がこう考える理由は次の二つです。
- 小学校~高校の勉強はその先の人生で勉強したくなった時のための練習になるから
- この世界を面白く思えるようになるから
一つずつ解説していきます。
小学校~高校の勉強はその先の人生で勉強したくなった時のための練習になるから
まず一つ目、これは僕が大学に入って方角を学ぶようになってすぐのころの話なのですが、当時僕は物事を小難しく考えるのが好きな性格もあって法律の講義を割と楽しんで受けていました。ですが徐々に講義が進むにつれて内容が難しいと感じるようになっていきました。そして、いつしか単位さえ取れればそれでいいや、と思うようになりました。気持ちとしてはもっと詳しくなりたいと思っているのに、です。たとえ面白いと思う内容であっても勉強って難しいなと痛感しました。
だからこそ小、中、高の12年間かけて勉強という行為に慣れないといけないんだろうと思います。
皆さんの中には「勉強したいなんて思うわけない!」って思った方も言うかもしれません。ですがこの先どれだけの期間生きるかはわかりませんが長い人生の中で一度も何かについて学びたいと思わないと絶対には言えないんじゃないでしょうか。
小中高生の方にはもしかするとイメージしにくいかもしれませんが国数英理社以外にも勉強できる分野というのはたくさんあります。というかこの世界の神羅万象あらゆることは学ぼうと思えば学ぶ対象になりうるのではないでしょうか。
もちろん人は何歳になっても学ぶことができますがお金を払うことなく人にものを教えるプロから勉強を教わる機会というのはすごく貴重です。
以上が僕の思う勉強するメリットの一つ目です。
この世界を面白く思えるようになるから
二つ目の理由ですがもしかするとまだピンと来ていない方もいるかもしれません。これをうまく説明するにはどうすればいいかなと考えたのですが、こんなのはいかがでしょうか。
「宮沢賢治の代表作の一つ、銀河鉄道の夜の主人公カンパネルラ、その友人は物語のどのあたりに出てくるか → 序盤に」
これはネットか何かで見つけて思わずクスッと笑ったんですがどういう意味かわかるでしょうか。
これを読んだ人でも思わず笑ってしまった方もいれば何が面白いの?ってなった方もいるかと思います。実は銀河鉄道の夜に登場するカンパネルラの友人の名前がジョバンニというんです。つまりこれ、ダジャレなんです。
これはかなりわかりやすい例だと思うのですがもっと日常に近い例でいえば、医療ドラマを見ていても専門用語がいっぱい出てきてよくわからないまま物語が進みますよね。
「なんかよくわからないけど米倉涼子さんかっこいい~!」みたいな(笑)
でも医学の知識がある人はああいうドラマを見ていても深く理解ができると思いませんか。法学の知識がある人はきっと検察官の活躍を描くあのドラマをみていても「木村拓哉さんカッケー!」以上の感動を得られると思います。
今までただの数字の羅列でしかなかったニュースで流れる円安がどうとかドル安がこうとかみたいなのも投資の知識を身につければ意味を持った言葉に変わります。
例を挙げるとキリがないですがこんな風に同じものを見たり聞いたりしても知識や教養があることでより深く感動することができます。
つまり、知識や教養というのはコンタクトレンズや眼鏡のようなもので身につけるとこの世界の解像度が上がるんじゃないかと思います。
勉強はしなくても生きていけるがした方が楽しい
この二つの理由があるので勉強はした方がいいのかな、というのが僕の考えです。あくまで僕の考えですので皆さんなりに考えてみても面白いかもしれません。見たもの、聞いたものをそのまま享受するというのも少し味気がないですしこのブログが勉強というものについて考えるきっかけに少しでもなれば幸いです。疑問に感じて考えるというのが学びの第一歩だと思いますので。
それでは今日はこの辺りで。最後まで読んでいただきありがとうございました!
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