美しい日本語の「氷」の表現を楽しむ。

美しい日本語

日本語が好き

 突然ですが僕はよく本を読みます。その理由として知らないことを知ることが楽しい、文章や表現が美しい…などたくさんあるのですが、もっと根本的な理由として単純に日本語が好き、というものがあります。

 もちろん、洋画などを見てると英語の素敵な表現に出会ってかっこいいなと思うこともありますが、日本語もそれに負けない魅力があると思っています。

氷を表す言葉

 今日は、日本語の中でも「氷」についての単語を四つほど紹介したいと思います。

  1. 薄氷(うすらい)
  2. 蝉氷(せみごおり)
  3. 花氷(はなごおり)
  4. 銀盤(ぎんばん)

 一つずつ紹介していきたいと思います。

何とも言えない美しさを感じます。

薄氷(うすらい)

 一つ目は薄氷(うすらい)です。

 はくひょうと読んでもいいのですが、うすらいと読んだ方が氷の澄んだ美しさがより引き立つような気がします。個人の好みですが。

 意味としては薄い氷のことです。春先ごろの少し寒さの残る時期の薄く張った氷などに対して使うことが多いかと思います。

こちらが薄氷です

 東京喰種という漫画の中で主人公がある少女に薄氷という字をなんて読むのか聞かれたときに薄氷と読むんだけどうすらいとも読めること、そしてそう読んだ方が美しいんじゃないか、ということを教えるシーンがあります。

 漫画のファンの方であればよく知っているシーンかもしれません。僕もすごく好きなシーンです。気になる方はぜひ漫画を読むかアニメを見てほしいと思います。

蝉氷(せみごおり)

 続いては蝉氷(せみごおり)です。

 蝉氷とは薄氷と同じく薄く張った氷のことなのですがその薄く、透き通った氷を蝉の羽にたとえた言葉です。

 同じものを見ても言葉の響きの美しさに重きを置くか、はたまた、別の何かにたとえてその美しさを表現するか。

 日本人の日本語に対するこだわりがうかがえます。こうやって日本の言葉に対するこだわりに思いをはせるのも楽しいですね。

 皆さんはどちらの表現にグッときましたか?また、自分ならなんと例えるかなと考えてみるのも楽しいかもしれません。

花氷(はなごおり)

 次に花氷(はなごおり)という言葉です。

 こちらは、氷の表現というわけではないのですが、花を中に入れて凍らせた氷の柱のことだそうです。

 日本人が特別そうなのかはわかりませんが、人は花を見て美しいと無条件に感じます。日本では桜を見るというだけのイベントがあるほど、花を愛でるという文化が根強くあります。

 そのためか、花という言葉が使われた単語が結構あります。今後、いろいろ紹介できたらと思います。

銀盤(ぎんばん)

最後に銀盤(ぎんばん)についてお話しします。

 銀盤とは、銀でできたお皿のことなのですが、その、つるつるとしていて平たい様子から氷の表面を表し、特にスケートリンクを指すようです。

 女性の選手を称えるときに銀盤の女王、みたいな風に言ったりするそうです。スケートがそこまで詳しくないのでわからない部分もあるのですが…。

 でもスケートリンクすらも何か別のものにたとえるなんてこだわりがすごいですね。

いろんな氷に関する言葉を集めてみました。

 今日は、氷に関するいろいろな言葉をご紹介しました。

 僕自身、今回この記事を書くにあたって本を見てみたり辞書で調べたりしたのですがやっぱりこういう時間は楽しいなと思いました。

辞書について書いた記事もありますのでよろしければ。

 日本語を使える人が日本語を学ぶ際の最強ツール

 ちょくちょくこういう時間を確保したと思います。皆さんもよければ調べてみてほしいと思います。

今日紹介した言葉含め、様々な事柄のいろんな表現を紹介している本がありますのでよろしければそちらも。

それでは今日はこの辺りで。ありがとうございました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました