先日、ゴールデンウィークに島根に旅行に行っていました。今回はその時行った出雲大社について話していこうと思います。
このブログでは、勉強や学びについて話しています。なので、せっかくなので興味を持ってもらい、勉強してみようと思ってもらえるような記事を目指して書いてみようと思います。
出雲大社に祀られている神様
そもそも、出雲大社というのは神社の一つです。なので、祀られている神様がいます。それが、大国主神(オオクニヌシノカミ)という名前の神様です。
オオクニヌシをはじめ、日本の神様が多く登場する、日本神話を書いている書物が「古事記」です。皆さんも古事記という言葉は聞いたことがあるのではないでしょうか。
中学や高校の日本史で名前だけは聞いたことがある、という方は多いのではないでしょうか。
実はあれが日本神話を描いた書物なのです。皆さん聞いたことがあるであろうアマテラス、スサノオ、イザナギ、イザナミなどなど、古事記には名前だけ知っているようなワードがたくさん出てきます。
その中でも、オオクニヌシは(あくまで僕個人の感想ですが)正統派主人公といったイメージでしょうか。
そんな重要な神様を祀ってある神社なので、出雲大社はとても有名でそういった話に疎い人でも聞いたことのある名前なのではないかと思います。
ここから、印象的なオオクニヌシにまつわる古事記内のエピソードをご紹介していこうと思います。
神話なので難しそうと感じる方もいるかと思いますが、実は日本神話に出てくる神様は人間臭い一面もあってとても面白いと思います。
兄弟からいじめられるものの腐らなかった神様
オオクニヌシにはたくさんの兄弟がいたのですが、この兄弟たちからのいじめを受けます。正直、われわれ人間には考えられないくらいのスケールでいじめられます。
例えば、兄弟が巨大な岩に火をつけて山の上から転がし、オオクニヌシが受け止め、そのまま殺されたり、兄弟が罠を張ってその罠に引っかかったオオクニヌシが圧死する…といったエピソードがあります。
正直引きますがさすが神様といったところでしょうか、殺されるたびに生き返ります。
他の兄弟たちがいじめたウサギを助ける優しさ
ある時、オオクニヌシを含む兄弟全員でとある絶世の美女にプロポーズする旅に出ます。ですが、意地悪な兄弟たちは全員分の荷物をオオクニヌシに持たせます。
他の兄弟たちに後れを取りながら進んでいると途中で苦しんでいるウサギに出会います。オオクニヌシが話を聴くと先にここを通っていた兄弟たちに意地悪をされていることがわかります。
オオクニヌシは心を痛めながらそのウサギを助け、オオクニヌシは旅の目的を話します。するとウサギはお礼とともに「あなたは優しいのできっとプロポーズが実りますよ」と予言をし、その場を去ります。
古事記内でも有数のモテ男
そしていざ、実際に兄弟全員がプロポーズしたところ、美女は一目見てオオクニヌシを選びます。やはり、心の綺麗な人と言うのはパッと見ただけで分かるのでしょうか…。
なのですが最終的にオオクニヌシと結ばれたのは別の女性でした。しかも説明しにくいのですが、そのお相手の女性というのが人間でいうと、オオクニヌシの遠い親族にあたる女性でした。
なのですが、この女性と結ばれるために、お相手の女性の父親が出す過酷な試練をお相手の女性の力添えもありクリアします。
最終的にはお相手の女性の父親からも「幸せにな~、がんばれよー!」的なはなむけの言葉ももらっています。
モテてますね。天性の神たらしです。まさに。
古事記の中でもクライマックス「国譲り」の場面に登場する
実は古事記内にはクライマックスといえるシーンがいくつかあります。その中の一つに国譲り、という場面があります。
天界の神様が、私たちの住んでいるこの現世を譲るように交渉に来るシーンなのですが、そのシーンにもオオクニヌシは登場します。
実はその時に現世を治めていた最高責任者がオオクニヌシなのです。
最終的には国を譲ることになるのですが、その時にオオクニヌシが交換条件として出したのが立派な私のためのお社を建ててほしいというものでした。
それこそが僕が行った出雲大社というわけです。
背景を知ると神社は楽しい
いかがでしたでしょうか。こうやって印象的なエピソードを知ると、人間味のある神様なんだなと思いませんか。
ある程度こういったエピソードを知っていると何も知らずに神社に行くより楽しむことができると思いませんか。
古事記について興味が湧いたという方はこちらの本などがおすすめです。
出雲大社にはいたるところにウサギの石像があるのですが、オオクニヌシとウサギの関係を知らないと「なぜ?」と思うかもしれませんが、背景を知っておくと、それも楽しいですよね。
ここからは僕が撮った写真を何枚か紹介します。
今回の記事を読んで日本の神話や出雲大社に興味を持ってくださればうれしいと思います。
それでは今日はこの辺りで。ありがとうございました。
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